2017年9月28日(木)30日(土)に、紅茶の会M*s Tea Circleの「イギリス南西部カントリーサイドの旅」と題して、イギリス紅茶の旅の報告会を開催しました!紅茶の会担当の広報Mより、様子をご報告いたします( ^-^)_♪
お客様が来られる前に…
今回は、「イギリスの茶園を訪ねる」ことと「イギリスの家庭の温かいおもてなし」がテーマ。さすが紅茶の国イギリス。自分の国に紅茶を生産する茶園がないのはおかしい!ということで初めて紅茶のための茶葉を栽培し始めたのが「トレゴスナン」。貴族の方が管理する植物園内にある茶園です。そちらのティーバッグのボックスをディスプレイしました。
イギリスの旅はイチゴの美味しい6月でした。ということで!テーブルには、ロンドンのリバティーで購入したクロスで、ウィリアムモリスの「イチゴ泥棒」という柄を。鳥がイチゴを盗んでいるユーモラスな柄です。
ウェルカムティーはトレゴスナンの珍しいブレンド
ウェルカムティーは、トレゴスナン植物園にあるマヌカのウッドチップをスモークした香りがする珍しい紅茶をアイスティーに。アールグレイというだけあって、柑橘系の香りもします。ほんのりと爽やかな甘みのある中に、スモーキーな香りが絶妙でした。
トレゴスナンブランドの紅茶は、自家の茶園で収穫された茶葉に、他国の茶葉をブレンドして出荷されています。植物園を管理する「プラントハンター」と呼ばれる方と、技術の高いブレンダーによってトレゴスナンブランドの紅茶が出来上がります。
一般の人も、トレゴスナンの紅茶についてのレクチャーと、植物園の内部や茶園をめぐるツアーに参加して、トレゴスナンを楽しむことができます。レクチャーでは、たくさんの種類の紅茶を飲ませていただきました。
レクチャーや見学ツアーの合間には、おいしいランチも。さすがイギリス、もちろんスコーンと紅茶が最後に出てきて、大満足のアフタヌーンティー形式のランチでした♪
個人のお宅でもお茶栽培!
規模の大きなトレゴスナンだけでなく、イギリスやスコットランドではお茶栽培に情熱を傾ける個人の方が茶園を開いてお茶を育てているというケースが増えています。今回の旅で訪問させていただいた中に、スコットランドからの茶の木をこれから植えて茶園を作るという方が。その方のお宅に訪問した際に、準備中の茶園をみせていただきました。
苗の状態で管理されている途中でしたが、本当にこれからが楽しみです!植えてから収穫までは5~6年かかるといわれていますので、おいしい紅茶ができることを想像しながら応援したいですね。
やっぱりミルクなしで飲むお茶!
カントリーサイドでも、ミルクなしで飲むお茶にこだわって茶葉をそろえているお店も。ローマンバスで有名なバースという町で見つけた小さなティーショップ。オーナーとスタッフが皆さんとってもお茶に対して情熱的で、たくさんのお茶を試飲させていただきました!
こちらのショップで手に入れた、アフリカのマラウィ共和国のホワイトティーと紅茶を皆さんと一緒に楽しみました。産地が珍しいだけでなく、ハンドローリングした形がちょっとミノムシに似ているという…(笑)なんとも見た目からインパクトのあるお茶でした。
見た目とは裏腹に、ホワイトティーはとても繊細な味、そして紅茶はすっきりとしていて何杯でも飲めそうな飲みやすいものでした。ご用意したキュウリのサンドイッチともぴったり♪アフリカの国々がどんどん紅茶を生産していますので、これからもたくさんアフリカの紅茶が流通しそうです。
バースの「サリーランズ」の紅茶
最後に飲んだのは「サリーランバンズ」というコッペパンで有名な老舗ティールーム「サリーランズ」の紅茶。サリーランバンズは、いろんなトッピングをオーダーして楽しむプレーンなパンです。
サリーランズの紅茶は、バースに一時期住んでいたジェーン・オースティンをイメージしたブレンド。雲南紅茶にダージリンをブレンドした豊かな味わいでした。
そちらをサリーランバンズと一緒に…というのは難しかったので、ちょっとローズペタルでおめかししたビクトリアンサンドイッチで楽しみました。
カントリーサイドのアフタヌーンティー
今回の紅茶の会は、アフタヌーンティー形式のメニュー。カントリーサイドで出会った、たくさんのティールームやアフタヌーンティーをご紹介しながら楽しみました。中でも印象的だったものは、あるティールームで注文した子どものためのアフタヌーンティー。小さなころからちゃんと一人前の扱いをしてもらえる、というのは子どもにとってもうれしいことですね。大人の私でも注文できるというのもうれしいところ(笑)
こちらは、デボンのマナーハウス。お城のような建物でアフタヌーンティーができるという素敵な場所です。ラグジュアリーな雰囲気と、ゆったりとしたカントリーサイドの景色が楽しめます。
ロンドンのホテルで楽しむ時より、また違った雰囲気が楽しめるのがカントリーサイドのアフタヌーンティー。奇をてらわず、しっかりと伝統的な良さのある、どこか素朴なものが多い気がします。
最後はバースのローマンバスの隣にあるティールーム。やはりロンドンよりも洗練された感じはないものの、ゆったりとくつろぎながら楽しめるトラディショナルな雰囲気。
本当においしいイギリス!
イギリスはまずい!というのが定説でしたが、私にとってのイギリスはその逆。食べて食べて…紅茶を飲んで、また食べる!という旅になることが多いです(笑)こちらはイングリッシュブレックファスト。ソーセージなどが野菜のコロッケになっているというベジタリアン仕様。ベジタリアンメニューも充実しているイギリス、ぜひお試しください♪
そして、紅茶を飲み歩きすると、それと合わせてスイーツを四六時中食べることになります!おそろしいイギリス旅行(笑)そんなおいしいイギリスのお菓子、私が旅で食べたものの一部(これでも一部!笑)をご紹介しました。
ティータイムを楽しむイギリスのおもてなし
今回の旅では、在英日本人アンティークディーラーの方のご案内で、イギリスのお宅をご訪問。ご紹介いただいたどのお宅でも、とても温かいおもてなしをしていただきました。今回は、そんなイギリス流のティータイムのおもてなしについてもご紹介。最初のお宅は、案内をしていただいた在英日本人のアンティークディーラーの方の義理のおば様宅。6月といっても昼間はとても気温の高いイギリス、手作りのレモネードで歓迎していただきました。
そして、それを手にしてお庭へ。なんて素敵なのー!と思っていたら、クリケットに誘われます。レモネードを飲みながらクリケットを楽しむのがなんともイギリスらしい!さらに感激、本気で球を打つのを楽しんでしまいました(笑)
体を動かした後は、キッチンでワイワイとクッキング。そのお宅のレシピでスコーンを作りました。気取らず一緒に作る、っていいですね!そんなキッチンで目立っていたのが「AGA」というブランドのオーブン。とっても重厚でイギリスらしいのです。いろいろな色があって、イギリス人にとってもこのオーブンをキッチンに置くのが憧れ、という存在だそう。
…ということで、ついついAGAをモチーフにしたティーポットを日本に連れて帰ってしまいました(笑)AGAのロゴが、TEAになっています(笑)なんとゴールドのケトルを持ち上げると、そこが蓋になっていてちゃんとポットとしてつかえるんです!今回のテーブルでは、センターピースとして飾りました。
イギリスの家庭の味、スコーン
AGAで焼きあがったスコーンがこちら。それぞれのご家庭でスコーンのレシピがあり、きちんと材料を計って作るというより、私たちが手料理を作るように、結構目分量でサクッと作られていましたよ!
ロンドンでよく見かけるのは、卵がしっかり入っていてどっしりとしているもの。そしてスコーンの上につやがあってきめが細かいものが多いです。家庭のスコーンとはちょっと雰囲気が違っていますよね。
シオンスタイルレッスンの紅茶の会では、家庭で気軽に作るスコーンに近いものをいつもお出ししております。今回は、ジンジャーを入れて作ったスコーン。クリスタライズドジンジャーといって、イギリス人もよくお菓子作りに使うという砂糖がまぶしてあるドライジンジャーです。
母から娘へと受け継がれるおもてなしの心
ティータイムの際に紅茶を淹れるのは「女主人」(ホストの女性)というのがイギリス流。そして、どのお宅でもその女主人であるお母さまを助けている娘さんの姿が印象的でした。
そして、必ずそのお家には代々大切にしているティーセットがあり、それを惜しげもなくおもてなしのティータイムで使い、ゲストへの歓迎の気持ちを表現してくださいます。こちらは、ハンティングにかかわる仕事をされているお宅のディナーセット。
こちらは、これから茶園を作るという例のお宅で代々大事にしてこられたティーセット。古いものをきちんと大切に手入れしながら使う、というのがイギリス流なんですね。
最後に訪問させていただいた、かわいいおばあちゃまが一人で生活されているお家でも、もちろん大切にアンティークを使っていらっしゃいました。カップやティーポットに合わせたお庭のお花もさりげなく、温かい気持ちの伝わるティータイムのテーブルです。
そのおばあちゃまは、「フェーブ」というフランスのガレットデロワというケーキに忍ばせるラッキーチャームのコレクター。アンティークやビンテージのものをたくさん集めていらっしゃいました。それをテーブルに並べておもてなしをしてくださいました。
しかも最後には、その中から好きなものを持って帰っていいよ!とのこと。本当にうれしかったです。イギリスでしていただいた、こんな素敵なたくさんのおもてなしのこと、フェーブを見たらきっと何度も思い出して忘れないと思います。今回の紅茶の会でも、おばあちゃまのフェーブをテーブルにおいて皆さんをお出迎え。
もう一度旅をしたみたいに盛りだくさん!でした…
素敵なことをたくさんお伝えしたくて…かなり盛りだくさんになってしまった今回の紅茶の会。心からの温かいおもてなしは、国境をこえますよね!おいしくてあったかい紅茶と、あまーいお菓子に、おもてなしの心がミックスされたら、本当に素敵なティータイムに。ぜひ、みなさまの生活にもそんなひとときがたくさん増えますように。
参加していただいたみなさまのアンケートからのご感想
・ウェルカムティーのコーニッシュスモークマヌカアールグレイが飲みやすくて好きでした。とてもリフレッシュできました。
・ウェルカムティー、美味しかったです。ジンジャーのスコーンがとっても美味しく、紅茶に合っていました。イギリスに行った気分になりました。ありがとうございました。
・薔薇の花びらを気軽にスーパーマーケットで売っているのは素敵だな、と思いました。日本でいう桜の塩漬けのような感じ??でしょうか。今日はみなさん、ホワイトティーの茶葉のインパクトに持って行かれた気がしますが(笑)どのお茶もとっても美味しかったです。
・今日のレッスンで、またイギリスの田舎に行きたくなりました。ホワイトティーのインパクトがすごく楽しかったです!ジンジャー入りスコーンもとても美味しかったです。
・どの紅茶も美味しくいただきました。久しぶりの参加でとても楽しかったです。白茶、とってもめずらしい形をしていましたね。びっくりしました。
・アフリカのホワイトティーが茶葉を見たときからインパクトがあり、美味しかったです。たぶん私、白茶が好きなのだと思います…♪
・イギリスのお話、楽しかったです。いろいろな茶葉がありますね。アフタヌーンティーにまた行きたくなりました。
・今日は本当におなか一杯になりました!しょうがの入ったスコーンはとっても美味しかったです。薔薇のケーキも見た目がかわいくて、テンション上がっちゃいました。紅茶は飲みやすくて、サリーランズのものが好きでした。
・アフリカのお茶、美味しかったです。ホワイトティーは少し物足りなかったけれど…紅茶はとても飲みやすかったです。今回はアフリカの紅茶が一番好きでした。毎日マヌカハニーをなめているので!マヌカフレーバーのお茶もよかったです。イギリスの写真がどれも楽しくて、もっと見ていたかったです。スコーンも大好きで、色々なお店を食べ比べています。
・楽しいお話の中から、海外の紅茶にふれることができ、一緒に素敵な体験をしたかのような気持ちになりました。印象に残ったのは、ミノムシのようなお茶と、野性味あふれるアフリカのお茶。感激しました。落ち着いてゆったり飲みたいのは、サリーランズのジェーン・オースティンブレンド。バースにも行ってみたくなりました。いろいろとお茶を楽しみながら、世界のことについて勉強してみたいです。
・イギリスのウィリアムモリスのいちご泥棒のテーブルクロスが可愛いですね。ロンドン以外のカントリーサイドでの雰囲気が伝わるレッスンでした。画像などを見ながら楽しいお話と、美味しい紅茶&お菓子をいただいたので、私もイギリスの旅をしているように楽しむことができました。アフリカのクルクル巻いているお茶はとてもユニークでしたね。また新しい世界の紅茶を教えてくださいね!
珍しいマヌカのウッドチップフレーバーの紅茶が人気でした。こだわって一から作ってみたい!という気持ちを抑えられなくなった人々が今、イギリス各地で茶園を開いています。数年後が楽しみですね♪
それではまた、次回の「紅茶の会」でお会いしましょう(^-^*)/
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