大田耕治藍染作品展示「HIROSHIMAシリーズ」

大田耕治藍染展「HIROSHIMAシリーズ」

2020年8月29日(土)まで
時間:11時半~17時
※日・月・祝は休業日となっています。
@ぎゃらりぃSARA

 展示内容

今年は広島が被爆75年目の節目の年。

制作拠点でもあり故郷でもある場所への思いとともに
作家の生涯のテーマであるヒロシマ(被爆)を作品にした
『Hiroshimaシリーズ』5点を、会期中に入れ替えながら展示いたします。

作家より

もの心のついたころには、広島は活気にあふれ、
新しいビルがたくさん建って、人は、笑顔にあふれていました。

しかし、昭和20年8月6日広島は一発の原子爆弾によって、
破壊され、命を失い、傷ついた過去を持っています。

そんな現場に直面した祖父が、夏になるとよく話してくれたことがあります。

原爆が投下されて数時間後、消防団員だった祖父は、
現在の古江から救助のために西広島まで来たとき、地獄絵を見たそうです。

焼け爛れた人たちの救いを求める長い行列、
太田川の中で息絶えた人、建物は無く、煙をあげて燃える電車・・・・
想像を絶する光景だったと思います。

そして、話しの最後に必ず言っていた言葉があります。
『絶対にあってはいけない、隠してはいけない、伝えていかんと。』

祖父の話してくれたことを胸に、この『Hiroshima シリーズ』を染上げました。

◆祖父から聞いた話をもとに

大田耕治藍染作品展示「HIROSHIMAシリーズ」

「ある被爆者の思い」と題した屏風二曲一双の大作。

当時の広島を体験した祖父から直接話を聞いた経験から
イメージを膨らませた作品です。

大田耕治藍染作品展示「HIROSHIMAシリーズ」

こちらは「伝えたいこと」というタイトルがつけられた2曲屏風。

活気があふれていた広島の街が傷つけられ
色を失った様子を表現しています。

中央部分には川の流れのような空間があり
そこはどんよりとした暗いイメージですが
周辺の造形物にはぼんやりと光が差したように。

想像もできない悲惨な状況から
光を失わずに立ち上がった人々の強い気持ちや
秘めたエネルギーも表現されています。

忘れてはいけない75年前のこと、
コロナ禍の中でこそ、一層重みを増してくるものがあります。

HIROSHIMAシリーズ全5作品


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大田耕治の作品たち

大田耕治藍染の世界

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